ソファーや低い椅子に座るとどうなる?
ソファーや低い椅子に座るのはやめましょう。
なぜなら腰を痛めるからです。
例えば、ソファーや低い椅子に座ることでお尻が沈み込み、骨盤が後ろに倒れて猫背になり、顎が上がります。また、骨盤(仙腸関節)の噛み込み(ネジが締まりすぎるような状態)や離開(ネジが緩むような状態)を引き起こし、腰を痛めてしまいます。
だからソファーや低い椅子に座るのはやめましょう。
沈み込むようなソファーには長時間座らないようにしましょう
沈み込むようなソファーには長時間座っているとO脚になってしまう可能性があります。
例えば、ソファーに座ると踵荷重になり、前太腿が緊張します(大腿四頭筋収縮)。そして、骨盤の前部(ASIS)が引っ張られ、恥骨結合部分が緩んでいきます(離開)。
また、同時に股関節が外旋して(ガニ股)、骨盤関節(仙腸関節)が緩み(離開)、O脚になっていきます。
だから、そうならないためにも沈み込むようなソファーにはなるべく長時間座らないようにしましょう。
悪くなる座り方
手首を痛める座り方
椅子に(両手もしくは片手)手をついて立ち上がる(座る)と、手首の関節に負担がかかります。それが習慣化すると、いつの間にか痛めてしまいます。
手首の骨(手根骨)は7個の小さな骨でアーチを形成している複雑な関節部分です。このバランスを外力で崩すと、痛みやシビレなどの症状が出てきます。これらが原因で起こる手首の障害を「手根管症候群」といいます。
悪い例
手を支えにして立ち座りをしてしまうと、手首を痛めるだけでなく、自分の背中を支える力を失うことになります。その結果、腰から首にかけての筋肉が疲労し、肩こり、腰痛、背中のコリ、頭痛などの原因になります。
良い例
両膝に両手を置いて支えて立ち座りすることで、手首や体への負担が軽減されます。また、膝が弱い方にはリハビリとして膝を強くする効果も期待できます。
腰を痛める座り方
椅子の立ち座りをする時は、必ず「両手」を「両膝」について「ゆっくり」と行いましょう。
なぜなら、そうしないと腰を痛めるからです。
例えば、片手をついて片側に体重をかけて座ると、腰と骨盤のラインに傾きが生まれ、関節が噛み込み(ネジが締まりすぎる状態)腰に痛みが出ます。
だから、椅子の立ち座りをする時は必ず両手を両膝についてゆっくり行いましょう。
骨盤が歪む座り方
座る時は勢いよく「ドスン」と座らないようにしましょう。
なぜなら、腰を痛めるからです。腰を痛めるということは首も痛める可能性があります。
例えば、高齢者の方が椅子に勢いよく座ると、脊椎圧迫骨折を引き起こすことがあります。この骨折は大きな衝撃が加わらなくても、年齢とともに骨がもろくなり、軽微な衝撃で椎体がつぶれてしまうものです。
若い方でも、勢いよく座ると骨盤関節に衝撃が入り、腰の調子が悪くなります。
対策
両手を両膝に置き、前側に体重をかけながらゆっくり座るようにしましょう。これで腰を傷めずに済みます。
オススメな座り方
① 正座(クッションをお尻の下に敷く)
長時間正座をすると足や膝に負担がかかるため、注意が必要です。
② あぐら(クッションをお尻の下に敷く)
長時間あぐらをかくと骨盤に負担がかかります。
これらを短時間でこまめに姿勢を変えることで、膝や骨盤への負担を減らすことができます。
だから、足、膝、腰に負担がかかるなら、座り方を見直しましょう。
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